入室から退室までのマナー
面接の順番が回ってきますと、名前や番号が呼ばれます。まず、「はい」と元気よくはっきりと返事をし、すぐに席を立って面接の部屋に向かいます。
入室の時のノックは強すぎず弱すぎず3回しましょう。日本のビジネスでは3回が一般的となっています。ちなみに2回ノックはトイレノックなのでNGです。
入口では明るく「失礼いたします」とおじぎをし、ドアを両手で開けます。また、ドアはバタンとならないように、両手で閉めましょう。この時点で丁寧な人かどうか、ものを大切に扱う人かどうか判断され、多くの面接官はある程度のイメージをつかむといいます。
ドアを閉めた後は「失礼します」と一礼をし、席の横まで進みます。この時の立ち位置は入り口に近い方となります。そして再度「よろしくお願いします」と一礼をしましょう。(一礼をする前に名前を申し上げるのも良いでしょう)
その後、面接官が席に座るようにすすめてくるため、勝手には座らないように。面接官が「どうぞ」などの声をかけるため、「失礼します」や「はい」と一礼して席につきます。(もしも、声がかからなくても、焦らずに一言添えて、座るようにします)
イスの2/3くらいに腰掛け、背もたれには寄りかからずに背筋を伸ばしてやや浅めに座りましょう。座っている間、自分の足や手にも神経を行き届かせ、貧乏ゆすりなどはしてはいけません。男性は軽く手を握り太ももの上に。女性は手の甲を上にして両手を重ね、両太ももの中心に置きます。
質問に答える時は面接官の目を見ながら。面接官が複数いたら、基本的には質問をしてくれた面接官の目を見て回答しましょう。質問の主旨や意味が分からない場合は「質問は~という意味ですか?」と聞いたりと、黙りこんでしまうことは無いようにします。
面接が終了し、面接官から「面接終了」の言葉の後に退室を促されたら立ち上がり、明るく「ありがとうございました」と言い、丁寧なおじぎをします。
出口まで移動した後、面接官の方に振り返り、もう一度「失礼しました」と丁寧なおじぎをし、ドアを開けて退室します。最後に好印象を残していくことが大切です。
面接が終わってからもその会社の建物を出るまでは面接の場と考え、余計なおしゃべりはしないようにしましょう。社内の方々は社外に出るまでの態度を見ているため、出るまで気を抜かず明るい挨拶をすることが、よい印象に繋がります。